Friday, November 19, 2010

どんぐりについて


ついこないだ日吉の家に居る時、スーツケースを置かしてもらっていたパパの部屋(以前のピアノ部屋)で、綺麗なくるみを見つけた。

パパが、これは以前友達と山登りをした時に見つけたものだと言う。ちょっと欲しかったけど、あれはパパのだから我慢した。

実家からすぐそばにある金蔵寺の裏山は、私が調布市から越してきた10歳の頃は、もっとうっそうとしていて、タヌキも歩いていたの。本堂の左に裏山への入り口があって、そこから入り上がって行くと、昔防空壕だった洞窟がある。当時怖いもの見たさでキャーキャー言いながら、妹や友達とよく遊びに行った。

山を登り切ると、そこは日吉本町を見渡すちょっとした丘の上。小さな稲荷神社かなにかがあったっけ。その辺り一面に、カシの木や松が茂り、足元に丸いのや長いのや、色々なはどんぐりや松ぼっくりが落ちていたのをよく覚えている。

最近は、どんぐりや松ぼっくりを見つけるのがなかなか大変だし、夏だって、家の裏から蝉の鳴き声がいつからかしなくなった。

今思うと、防空壕が残っているなんて、あの裏山にも歴史があるな。もっとも、裏山という言葉自体、最近ではあまり耳にしなくなってきた。同じように、空き地という言葉もそうだ。小4まで住んでいた調布市緑が丘には、裏山や空き地が当時結構あって、虫かご虫網なんかを持っていてバッタなどをつかまえに行った。レンゲソウを摘んで、髪飾りなんかも作れてしまう器用な子供だったのよ。つくしなんかも生えていて、摘んでかえってママに煮てもらった記憶もある。懐かし。

裏山も空き地も、マンションやアパートなどが建設されて、少なくなってきているよね。ドラえもんののび太やジャイアンのように、空き地に野球をしに行くなんて発想は、ドラえもんがやってきた21世紀の都会に住む子供からはなかなか出てこない。

前回帰った時に、日吉駅から日吉本町へ向かう階段の下にある、滑り台とブランコと砂場くらいしかない小さな公園で、小学生の男の子二人がサッカーボールを蹴っていた。ちょっとでも間違うとすぐに窓ガラスを割ってしまうような場所。でも、道路は車が来て危ないので、そこしかないんだろう。こんなんじゃ、神成さんからゲンコツをおとされてしまう。なんだか子供が気の毒になった。

ゲームに没頭するのもムリは無いよな。遊び場は、裏山や空き地からモニターの中に変わってしまったのかな。

私は、将来は小民家をリノベして、少し都心から離れた所に住みたい、とココ数年思い続けている。
逗子、藤沢、鎌倉、茅ヶ崎あたりがよろしいかんじ。

上の写真はシアトルのアパートにて。どんぐりとか松ぼっくりとかそういうのが好き。
下の写真は新宿駅西口思い出横町にて。次回はこういう所に飲みに行きたい。



3 comments:

  1. back in the day.... って感じだね。。

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  2. ハタケもあそこで遊んでたんだ♪あたしもりょうたんとよくお墓前を「すいませーん通らせてくださーい」って言いながら防空壕でかくれんぼ。今考えたら恐れ多くてできませーーーん!!!

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