Thursday, October 7, 2010

Anderson Island日帰り旅行

先週末の話です。
友達であり、私のクライアントバンドでもあり、アコーディオンの先生でもあるPhilipに「お父さんが実家のガレージ(実際行ったらうちの実家より大きいガレージでした・・・)の屋根を張るの手伝いにこない?」と言われたので、「私にそんなトビ職人のような仕事ができると思うのか!?」とお断りしたのですが、前日に「手伝わなくっていいから、椅子に座って仕事しててもいいから絶対楽しいから、どうしても〜」と言われ、「それならば・・・」と、土曜日に、日帰り送り迎え付きで、Puget Sound浮かぶAnderson Islandへ日帰り旅行してきました。

PhilipとCassandraと3人で朝出発。1時間ちょっとして、フェリーポートのあるタコマの南にある小さな町Steilacoomへ到着。1時間半に1本しかないフェリーを目の前で逃したので、時間を潰すために、可愛いBreakfastのレストランへ寄る事に決定。みんなお腹がすいてたから丁度良かった。アメリカっぽい、自家製コーンビーフ(細かくなっていない肉をコロコロ角切りにしたもの)とハッシュブラウンと目玉焼きをサワードーのトーストと一緒に頂いた。アメリカ人は、週末とか、友達同士や家族でBreakfastする習慣があるけど、日本でもみんなしてるのかなもしかして。渡しはした事無かったけどさ。でも、こういうのも旅の醍醐味ですね。


アコーディオンと、絵の道具を持って、フェリーに乗る前に景気付けで、波止場前のパブで3人そろって、Jamesonのショットをして、気分は上々。秋晴れの日のフェリーって本当に気持ちいい。

10月のシアトルで半袖で風を受けながら、アコーディオンの音をBGMに、一同島へ到着。Anderson Islandの面積は、たったの20.06 km²。人口も約1,000人で、1960年以来定年後の移住地として人気の場所だそう。深い自然と市街からほんの1時間というアクセスの良さから、毎年夏になると島の人口は4倍以上になります。

20分ほどで到着した島では、Philipのお父さんTimがほんとにClassicなSAABで迎えに来てくれていた。
走り出した車は、すぐに深い森のなかの道へ。なんか、トトロの始めの部分で、お父さんが引越の車を五月とめいを乗せて運転してるシーンを思い出した。道中では、なぜ家族がこの島へ住む事になったのかの経緯を聴かせていただきました。(長いから省略しますけど)

島に来て思う事。少ない人口もあってか、昔の村のような人間関係。助け合い、分かち合い、近所が家族のような感覚。家族ぐるみでの、近しい付き合い。現代の社会の人間が、取り戻さなければならない感覚がそこにはある感じ。Philipの実家へ行く前に、彼のバンドのメンバーのJacobとSam兄弟の実家へ立ち寄りました(家族バンド?)。りんご畑で囲まれた家のドライブウェイに車で入って行くと、Jacobが犬とともに地面をゴロゴロと転がっていて、Samは家の回りに茂るハックルベリーの木の周りでベリーを頬張っりながらのお出迎え。彼らは、両親がリンゴをしぼってジュースにする作業を手伝いに帰って来ていたのです。リンゴ絞り作業を拝見して、自家農園で育ったリンゴの絞り立てジュース頂きました。言うまでもなく、美味しかった。いいな〜こういうの。しかし、9人兄弟ってすごいな・・・。



そしてKobernik宅到着。まさに森の中に開けた平地に建つ大草原の小さな(実際家はメチャクチャ大きい)家状態。
驚くべき事に、家も建設途中の家と同じくらいの大きさのガレージも、全部自分で建てたそう。
他にも自分で家建ててる家族たくさん知ってるけど、なんでアメリカのお父さんて、家の建て方知ってるんだろうか。
家の中には、サンルームがあって、これも自家製のピザオーブンが、ドーンと構えていました。夕食はもちろん自家製ピザ。昔ネイビーで20年間世界中を回っていたご両親が、世界各地で得た知識と各国の伝統を、自宅で再現している感じの素敵な家。

少し屋根工事の手伝いをして、その後私は、働く男どもを目の前に、特訓中のアコーディオンの練習と、仕事の絵をかいてました。しばらくすると、弟の友達が来て、その後島の消防署でバイトする弟が消防士のユニフォームで帰宅。決まってる〜。そして、屋根の上のPhilipと地上の弟軍団で、フリスビーが始まる。あ、、、危ない〜!!!なんて思ってるのは私だけで、ご両親は至って気にしてない様子。


お母さんは、その間、お夕食のピザの準備。自家製農園から採りたてトマトのソースや野菜をピザに。
夕方になると、近所の子や弟の友達など、わんさか集まって来て、サンルームでピザパーティが始まる。なんかのどかだなぁ。その後もあとからお友達家族が訪れて来て、リンゴ絞りをしていたAnderson家兄弟のJacobとSamと、それを手伝っていたCassandraも加わって、サンルームは溢れんばかりの人。それぞれ思うままに次々にピザドーを広げて作って行く。驚くのが、この炭のピザオーブンでは、ピザを焼くのに2分もかからない。イタリア仕様の薄いピザだからか、それとも炭の火力か。何枚作っただろう、きっと50枚くらいは作ったんじゃないかな。



仕事を終えたお父さんは、シャワーの後に、私がデザインした息子バンドHey MarseillesのTシャツを来て登場。

お夕食の後は、9時半からシアトル市内のBallard地区にあるTractorというバーで、Sallie Ford & Sound Outsideというポートランドのフォークバンドを見るため、いそいそと退散。帰りのフェリーはJacobとSamも一緒。Samがコントラバスを持って来たので、船ではアコーディオンとコントラバスの演奏会にJacobのボーカル。ちょっとしたジャズコンサートで、旅人の耳を楽しませるのでした。

Sallie Ford & Sound Outsideでは、以前職場で一緒だった人のバンドFog Hornsがオープニングアクトだったので、友達がたくさん居たな。秋の夜長、風流な一日を過ごした後は、ぐっすりと眠れました。仕事が捗ったかどうかはともかく・・・・・・。

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